①安い
卵はなんといっても安い。現在の日本において。
卵1個に含まれるタンパク質は7g。
スーパーで売られてる卵10個で200円。1個当たり20円。
タンパク質1gあたり2.9円(20÷7)。まさに破格。
これが例えば、牛肉の場合、牛肉肩ロース100gに含まれるタンパク質は18g。
スーパーで売られている牛肉肩ロース100g210円。タンパク質1gあたり11.7円(210÷18)。
卵、約4倍安いですね。
トレーニングを行なう人は1日に最低でも体重×2(g)以上のタンパク質が必要なので、安いという面は大切ですね。
例えば体重70kgの人は一日140gのタンパク質を取りたいのですが、牛肉だけでそれを充足させようとすると、1638円かかってしまいます。
それが、卵なら、406円。
というように、まどろっこしい計算が続きましたが、筋肉は1日の食事で造られるわけではなく、日々の積み重ね、持続性が重要だと言う事です。
②たんぱく質だけじゃない栄養の優秀度
安いだけなら、プロテインをがぶ飲みしてればいい。
なぜ卵なのか。その答えは卵に含まれる栄養素にあります。
ビタミンCと食物繊維以外の栄養素が全て含まれるという卵において、筋肉にとりわけ重要なのが、卵に含まれる脂質である。
脂質を摂取すると、体脂肪が増えるというイメージが強いかもしれないが、それは半分正解で半分間違いであり、脂質の中身によるのだ。
結論を言いますと、卵に含まれる脂質のアラキドン酸という成分は、
・トレーニング後の筋タンパク合成作用を増し、IGF-1の発現を強化。
・衛星細胞の融合を促し、さらに男性ホルモンレセプターの合成を促進。
・筋出力や無酸素運動パワーの伸び。
・総テストステロンの増加。
・除脂肪体重の増加。
???という方は、黙って1日3~5個卵を食べてください。
③調理方法の幅
目玉焼き、卵焼き、茹で卵、温泉卵、茶碗蒸し、オムレツ、スクランブルエッグ、焼いてよし、茹でてよし、蒸してよし、一つの食材で無限とも言えるレパートリーをもつ、それが卵。
こんな食材が他にありますか。
牛丼に、ラーメンに、うどんに、トッピングとしても活躍します。
ただ、吸収速度を考えると、ベストは半熟卵となります。
まとめ
長くなってしまいましたが、卵の素晴らしさ、わかってもらえたでしょうか。
ちなみに、「卵は1日1個まで」というのは、卵にはコレステロールが含まれていて(これは事実)、
摂取するコレステロール量と血中コレステロール量に相関があるという前提で流布していた都市伝説です。
摂取コレステロールと血中コレステロールの間に科学的な根拠がないということで、
厚生労働省が2015年に1日のコレステロール摂取量の上限を撤廃しました。
未だに「卵は1日1個まで」と言っている人は、科学的根拠のない都市伝説を信じてしまっています。
コレステロールは、細胞膜を構成したり、体内で合成されるホルモンの材料となったり、むしろ重要な役割をもつ脂質です。
以上。
今日から3個以上食べましょう!